いよいよ発表の時。全員が固唾を飲んで見守る中、主役の座を勝ち取ったのは、一番運動が苦手だったCさんの子どもでした。
「Cさんの、あの勝ち誇った顔は忘れられません」
Aさんは嘆きます。同時にBさんの子どもは号泣し、それを見たAさんは「私がバレエ教室の話なんてしてしまったから、自分のせいだ」と自分を激しく責めました。みんな一緒だったら楽しみも倍増するだろうと期待していたのに、まさかこんなことになるなんて…。
バレエ教室にいる他の母親から、こんな質問を受けました。
「発表会で主役に選ばれるよう、Cさんが先生に特別な贈り物をしていたって話、本当?」
嫌な予感がしました。わざわざこんな噂を流す相手はそうそういません。恐る恐るBさんに尋ねてみると「毎回レッスンに押しかけ、先生に媚びを売っていた」「母親自ら熱心さをアピールして、みっともないったらありゃしない」「実力がない超初心者が主役なんて選ばれるはずがない。きっと、裏で金品を渡しているに違いない」と平然と言ってのけるのです。AさんはBさんに恐怖すら感じ、絶望的な気持ちになりました。
一方、Cさんはそんな噂はどこ吹く風です。
「負け惜しみほど、見苦しいものはないよね」
「レッスンを始めた時期なんて全く関係ない。努力した結果がついてきただけ」
確かにその通りです。先生に対しCさんが裏で金品を渡していたことは事実ではありませんし、Cさんの子どもはとても頑張ってレッスンを受けていました。でもAさんは、Cさんの中に強く「Bさんには負けたくない」という気持ちが見え隠れして、素直に同調することができませんでした。
引用元: https://girlschannel.net/topics/3549541/
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Source: ニュー速