男女共用・個室化・洋式多数…進化する「学校のトイレ」
■広くてきれい
男女の児童が男子トイレでもなく、女子トイレでもなく、同じトイレに続々と入っていく――。
そんな光景が広がるのは、愛知県の豊川市立長沢小学校の休み時間の一コマだ。
このトイレは「みんなのトイレ」と呼ばれ、トイレ内に▽女子用▽男子用▽男女共用▽男女共用で車いすでも利用可▽男子用小便器――の計五つの個室があり、
どれを使うか児童が選ぶことができるようになっている。
同市では、トイレについても快適さを追求しようと検討を進めたところ、結論は自宅のトイレと同じ男女共用にすることで落ち着いた。2016年度から市立小中学校で
男女共用化のトイレ設置を始め、これまで26小学校のうち15校で、10中学校のうち5校で整備された。
「みんなのトイレ」内の個室トイレ。扉には男女共用を示すプレートが掲げられている
■和式は4割
学校のトイレと言えば和式のイメージが強いが、その光景も変わりつつある。
文部科学省によると、今年9月現在、公立小中学校のトイレは57・0%が洋式化されている。16年の前回調査(43・3%)からは13・7ポイントも増加し、和式を逆転した。
背景には、校舎の耐震化や教室のエアコン設置などの整備が進み、ようやくトイレにも改修や整備の順番が回ってきたこともある。
小便器が撤去され、個室だけになった男子トイレ(今年10月、佐賀県鳥栖市立基里小で)
■LGBT配慮
トイレについては、性的少数者(LGBT)からも配慮を求める意見がある。
TOTO(福岡)とLGBT総合研究所(東京)が18年に、LGBTら1136人に行ったアンケートでは、心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」の人が、
体の性に応じたトイレを使うことに違和感を覚えた時期は、「10~12歳(小学高学年)」と「13~15歳(中坊)」が各14・3%で最多だった。
TOTOの担当者は「学校のトイレは大きく変わりつつある。衛生面はもちろんだが、個室化や共用化なども含め、子供が安心できる空間であることが大切だ。
保護者も学校訪問時に実際に見て、改善点があれば学校に相談するなどして、トイレの環境向上に関心を払ってもらいたい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201128-OYT1T50157/
その他
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1606554136/
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Source: ニュー速